出発・黒岳登山

図1 旅行のルート
北海道は、12年前に鉄道とバスで「岬めぐり」をしたことがあるだけだ。今回は、ぜひ大雪山と阿寒・摩周を訪ねてみたい。広大な北海道は、ドライブが良いだろう。愛車で茨城県・大洗港から苫小牧までフェリーで渡ることにした。
詳しい日程計画を立てぬまま、およそ2週間の旅行を実施したルートが図1である。まず、大雪山・黒岳と雌阿寒岳の2峰の登山を果たした。道央を横切って野付半島へ。函館から下北半島にフェリーで渡り、東北地方を縦断した。
広大な景色を展望して、見える土地を地図と照らし合わせて「あの峰は、あの場所は、どこだろうか?」の答えを求めて「同定」するのが私の趣味の一つだ。図2は、層雲峡から釧路のドライブのルートを

図2 ドライブのルートと展望を楽しんだ所(層雲峡〜釧路)
2025.9.8 19:45 茨城県大洗からフェリー出航 2025.9.9 13:00北海道苫小牧港に到着
苫小牧から道央自動車道を走り、18:00層雲峡に到着。

図3 フェリーのチケット
図4 甲板 2025.9.10 8:00層雲峡からロープウェーとリフトを乗り継いで、大雪山・黒岳5号目へ。8:30登山開始、11:00登頂。11:15下山開始、15:00山麓駅到着
図5 黒岳ロープウェー 
図6 リフト

図7 大雪山・黒岳登頂
黒岳からの展望と山座同定
北東方向に連なる峰々 リフトを降りたのが5合目。そこから黒岳頂上を目指す。中腹では北東方向に展望が開け、写真撮影(図8)。図9の地形図と比較して山座同定を実施した(マウスを図8にのせると同定結果が現れます。)地形図と比較して、正面の最高峰がニセイカウシュッペ山(1883m)を29°、右方向手前に聳える屏風岳(1793m)を75°、として図8に方角のメモリを重ねた。このメモリを基に図9を参照して他の峰を同定した。

図9 黒岳中腹からの山座同定に使用した地図。
大雪山の峰々 大雪山・黒岳山頂からは南西方向に大雪山を構成する峰々が展望できる(図10)。この中で頂上が尖った二つの峰、烏帽子岳(2072m)と愛別岳(2113m、)を選び図11を参照してそれぞれの方角を地図で読み取り、176°と283°とし、図10に方角のメモリを重ね、山座同定を実施した。

図11 黒岳山頂から南西方向の山座同定に使用した地図。
北西方向 黒岳山頂から北西方向を展望した写真が図12。上川岳から伸びる尾根の向こうに白っぽい部分が見えるがなんだろう?図13の地形図と比べてもよくわからない。図14はGoogle Earthの図で、これを使うと、豊原牧場、大雪牧場、上川駅付近の市街地が白っぽく見えていることが理解できる。GoogleEarth
でFORESTRAILとあるところは
写真では白くは写っていない。撮影時期の差で植生の状態が変わったのであろう。また、右手遠方の山脈の最高峰は真北に位置する天塩岳(1557m)と推定される。図12の写真に同定結果を示した。

図13 黒岳山頂から北西方向の山座同定に使用した地形図。

図14 黒岳山頂から北西方向の山座同定に使用したGoogle Earth図。
層雲峡の二つの滝 黒岳を下山後、渓谷沿いにドライブして二つの見事な滝を観光した。滝の全体を見るには、川の対岸に登山すれば絶好の場所があるらしい。今回は先を急ぐ。14:45 層雲峡に別れを告げ、糠平に向け出発。

図15 層雲峡の二つの滝



