摩周・屈斜路 

 2025.9.13  今朝も良い天気だ。3日前に大雪山・黒岳、そして昨日は雌阿寒岳という高山2峰を踏破し満足した朝だ。次に目指す「摩周湖・屈斜路湖」地区はここ阿寒湖畔からドライブで1、2時間のところ。今日と明日は登山の予定は組まなかったのでのんびり観光しよう。


図36 摩周・屈斜路 ドライブルートと展望地

2025.9.13 ~ 9.15午前 摩周湖と屈斜路湖周辺をドライブしたルートを左の図36の地図にまとめた。

9.13(土)  晴れ。 9:00、阿寒湖畔の宿を出発。
10:40、摩周湖第一展望台。曇り空だが、湖は対岸まできれいに見える。「霧の摩周湖」ではない。
11:20、第三展望台。こちらでは、東に摩周湖、西に硫黄山の両方が展望できる。
12:00~12:45、硫黄山駐車場に到着。歩いて噴煙近くを散策。
13:00〜13:10、藻琴山駐車場展望台。
13:18〜13:55、小清水展望台(展望施設でラーメンの昼食)。
14:50~15:30、美幌峠(駐車場から展望台まで往復30分歩く、駐車場は道の駅になっていて食堂や売店がある。)。
15:50、屈斜路原野ゲストハウス。

9.14(日) 曇り、小雨。 和琴半島などをハイキング。ゲストハウスに連泊。

9.15(月)  晴れ。 6:30、ゲストハウスを出発。
8:00~8:15、裏摩周展望台。
8:35~8:55、神の子池。 開陽台、野付岬に向け出発。

     
     

摩周湖  摩周湖第一展望台は多くの観光客で賑わっていた。その中の一人の女性からスマホでの撮影を頼まれ引き受けた。お話では、最近ご主人を癌で亡くされ、遺影を抱いての旅行ということだ。天国のご主人も喜んでおられるだろう。
こことは別にもう一つ展望台がある、と聞いたのでそちらに向かう。ドライブで数分ほどで着いたのが第三展望台。ここからは、東に摩周湖とカムイヌプリとも呼ばれる摩周岳(図37)、西に硫黄山と屈斜路湖(図38)を展望できる。


図37 摩周湖 (第三展望から東の景観) マウスオーバーで山座同定。
     

図38 硫黄山と屈斜路湖 (第三展望台から東の景観) マウスオーバーで山座同定。

     

硫黄山  摩周湖を囲む外輪山を降りて、硫黄山の駐車場へ(図39)。谷間から噴煙が上がっている。周囲には硫化物の匂いがする。手前に広がる白い砂礫を超えて噴煙と熱水のそばまで行き、火山を実体験した。
駐車場で出会った若い人に次の観光ポイントを聞き、屈斜路湖の展望台巡りをすることにした。   


図39 硫黄山
     

藻琴山駐車場展望台公園   硫黄山から北上。屈斜路湖の北に位置する展望台に来た。一昨日登った雌阿寒岳が遠望できる。中島の向こうの山波の中の窪みは「津別峠」であろう。津別峠も屈斜路湖の展望台として著名だそうだ(今回は行っていない)。


図40 屈斜路湖 (藻琴山駐車場展望台公園)          
     

小清水展望台  ここには展望のための建物があり、ラーメンなど温かい昼食を摂ることができる。左手、東方向に斜里岳、海別岳を望める。


図41 屈斜路湖 (小清水展望台)
     

美幌峠  小清水展望台から北方向に大きく回っておよそ1時間で美幌峠駐車場に着いた。ここには道の駅がある。美空ひばりの唄「美幌峠」の歌詞の碑が立っている。ピンク色の美しい碑だ。歌詞は、「あなた忘れる 旅だけど 霧が心を まよわせる.....」。ここは雲海でも有名らしいが、今日は霧はなく展望が良い。駐車場から展望台までは15分ほど歩く。湖の全景が広がり、中島や和琴半島もよく分かる。屈斜路湖を取り巻くカルデラは国内最大であり、そのほぼ全体が展望できる絶好のところだ。、屈斜路カルデラは直径20x26km、阿蘇カルデラは直径25x18km(wikipediaによる)


図42 屈斜路湖 (美幌峠展望台)
     

湖を覆う雲  宿のある屈斜路原野から屈斜路湖を覆う雲(霧)を撮影したのが図43。これを美幌峠などの展望台から見ると雲海と呼ぶのだろう。右手の山は丸山。


図43 屈斜路湖の湖面の上に浮かぶ雲 (屈斜路原野から撮影。これを美幌峠や津別峠から眺める雲海ツアーが開催されている。)2025.9.15朝、屈斜路原野ゲストハウス近くで撮影。
     
     

和琴半島ハイキング 2025.9.14  今日は曇り空で数が強い。湖に突き出ている小さな半島をハイキングした。屈斜路湖の湖岸には温泉が湧き出ている。そのうちの一つが露天風呂となっている。半島の西側のトレイルを行く。風が強く吹き飛ばされそうなほど。およそ1時間で半島の先端部に到着(図44)。半島の東側は風も穏やか。トレイル沿いにあるキノコや花を観察しながら進んだ。出発点の露天風呂が空いていたので一人で入浴。湯加減も手頃だ。


図44 露天風呂 (和琴半島)  木の向こう側は屈斜路湖。
   

図44 和琴半島先端の展望台
     

図45 ホコリタケ(藻琴半島ハイキングコース)
   

図46 ドクベニタケ(藻琴半島ハイキングコース)
   

図47 トリカブト(藻琴半島ハイキングコース)
          
          

裏摩周 2025.9.14  屈斜路原野ゲストハウスを早朝6:35に出発し摩周湖の東岸にある「裏摩周展望台」へ。ここからはカムイヌプリ(摩周岳)を近くから見ることができる(図48)。展望台を後にして、自動車道路から舗装のない道をおよそ3km進んで森の中の「神の子池」へ(図49)。コバルトブルーに透き通る水が美しい。摩周湖の伏流水が絶えず湧き出しているそうだ。

          

図48  裏摩周展望台にて  左の山がカムイヌプリ(摩周岳、857m)
          
          

図49  神の子池

2025.9.15 9:00 神の子池を発ち、開陽台、野付半島へ。    





つづく(野付半島)